ガイドウェイバスのしくみ
事業計画の背景と整備目的
名古屋市北東部に位置する守山区は、縦に細長い地域であり、その最も北にある志段味地区は、竜泉寺街道を軸に北側を庄内川、南側を小幡緑地や森林公園などの丘陵地に囲まれる、大変自然に恵まれた地域です。しかしその反面、道路交通は、その地形的な制約もあって、都心方面への交通混雑の激しい地区のひとつとなっていました。
一方、志段味地区においては、土地区画整理事業による良好な宅地開発を進め、人間性豊かな活気と魅力に満ちた新しいまちづくりが「志段味ヒューマン・サイエンス・タウン」構想として、着々と整備されてきていました。
そこで、この開発により新たに発生する交通需要に対応し、都心方面への道路交通の混雑を緩和するためにも、新たな交通システムを整備することが課題となっていました。そうした中、平成4年1月の運輸政策審議会答申第12号において、志段味線が中量軌道系の交通システムとして平成20年までに整備することが適当である路線として位置づけられました。
これを受けて、これらの課題に対応できる新しい交通システムとして、世界ではドイツやオーストラリアで実用化されていますが、日本では初めてとなる「ガイドウェイバスシステム」を、志段味線に導入することになりました。
開業までの歩み
- 昭和60(1985)年3月
- 建設省、ガイドウェイバスの開発着手
- 昭和61(1986)年度
- 名古屋市、ガイドウェイバス導入について検討開始
- 昭和63(1988)年2月
- 名古屋市基幹公共交通網調査委員会答申
(志段味線、鉄軌道系の整備路線に位置づけ)
- 平成2(1990)年6月
- 志段味線事業採択(建設省補助事業としての採択)
- 平成4(1992)年1月
- 運輸政策審議会答申
(中量軌道系の交通システムとして整備することが適当と位置づけ)
- 平成6(1994)年4月
- 「名古屋ガイドウェイバス株式会社」設立
- 平成6(1994)年9月
- 特殊街路9・7・1号ガイドウェイバス専用道志段味線の都市計画決定
- 平成6(1994)年10月
- 軌道法に基づく特許の取得
- 平成6(1994)年11月
- 都市高速鉄道ガイドウェイバス志段味線の都市計画決定
- 平成7(1995)年5月
- 都市計画法に基づく事業認可
- 平成8(1996)年1月
- 軌道法に基づく工事施工認可・工事着手
- 平成11(1999)年9月
- 車両設計認可
- 平成12(2000)年11月
- 志段味線の愛称、一般公募により「ゆとりーとライン」に決定
- 平成13(2001)年3月
- 運賃認可(中部運輸局長)、運輸開始認可(愛知県知事)、3月23日開業
システムの特性
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安全管理
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大曽根〜小幡緑地間は、高架専用軌道を最高速度60㎞/hで運行しています。
高架からの見晴らしも良く、市内や岐阜・長野の山々まで見渡すことができます。
車窓からの眺めをご覧ください。
環境設備
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